食籠　青楓絵　久田宗也　6世吉向松月作　7世吉向松月（蕃斎ばんさい)　極め

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寸法径17.5㎝高さ8.0㎝木箱は経年の焼けがあります。しかし組み箱で上桐箱です。多少の使用感と時代があります。

6代は大正から昭和の前半の作家で、楽焼で少し古い焼きになりますので、薄く灰のかかったような肌で、電機窯で焼かれていないように思います。

作品には、身と蓋に押印されています。身にはたかつ（大阪の高津）十三、蓋ははっきりと読み切れません。身と蓋が別焼きのために両方に押されたものとも思います。窯名と作家の別号のように思われます。

江戸後期になると、「押印・判印」による窯印がほとんどを占めるようになり、陶工によっては、窯元の印とは別に、自分専用の印を二つ用いるなど、作家としての主張性や意匠性をもっていました。

江戸時代からの銘窯

吉向蕃斉(七代松月)は、大阪で吉向焼の7代目として活躍。

1924年に大阪府の枚方にて生まれ、20代前半の頃に6代目・吉向松月に弟子入り。同時に個展なども開催。

その後、1984年には和宗の本山・四天王寺の管長・出口常順から“蕃斎”の号を授かる。平成元年には、大阪府から産業文化の功労者として知事表彰され、そのほか大阪工芸協会参与や枚方工芸会顧問なども務めています。

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