《真作》★中村 不折【寒山拾得】＊共箱.掛軸.画賛.横幅＊師 浅井忠.小山正太郎＊帝国美術.芸術院＊寒山詩.人物＊江戸時代.長野.物故＊[桃]

＊作者・作品紹介

師　浅井忠・小山正太郎

本名は鈼太郎

慶応  2年　江戸(東京)生まれ　

　　　　　 後に一家をあげて父の故郷

　　　　　 長野県高遠に帰る

明治20年　小山正太郎に師事

明治33年　パリ博覧会で褒状

明治34年　渡欧 ジャン.ポール.ローランスに師事

明治38年　帰国　太平洋画会会員

明治40年　文展審査員

大正  2年　東京府勧業博覧会で一等賞

大正  8年　帝国美術院会員

昭和  9年　大平洋美術学校校長

昭和11年　台東区根津に書道美術館を会館

昭和18年　帝国芸術院会員

昭和18年　76歳歿

本作品は中村 不折先生の画賛

【寒山拾得】共箱入の軸装品です。

中村不折先生は洋画だけでなく

書でも六朝風の書体を得意とされ

画賛された作品も多くあります。

寒山の詩の一部が

不折先生らしい味わい深い書体で

書かれた画賛の作品です。

＜賛の読み＞

黙知神自明   

知を黙すれば　神自ずから

観空境逾寂

空(くう)を観ずれば境(きょう)逾(いよいよ）

寂（しず）かなり　　　　

＜意味＞

人間の浅はかな知識にとらわれなければ

真理は自ずから明らかになる

真理を悟れば迷いから解き放たれて

心の内も外もますます

静まってくる

＊誤読.誤訳はご容赦下さい

作品は絹本で時間経過のため

ヤケ.点シミ部分が見られます。

表装は天と地の裂地が

新しく取り替えられています。

映像では天と地の裂地の色に

濃淡が見られますが撮影環境に因るものです。

風帯は付いておりません。

中廻し部分はやや経年感があり

ヤケ.端の部分が脆くなっています。

説明が足りないところはご了承下さい

作品の映像と合わせて良くご覧頂き

ご入札ご検討の程

よろしくお願い致します

＊作品寸法

　幅 50.7cm×長さ 43.3cm

＊掛け軸寸法

　幅 60.4cm×長さ134.0cm

　軸先～軸先 71.2cm

＊作品状態

　作品  :　絹本

　　　　　ヤケ.点シミ部分

＊軸装

　表側  :　天.地の裂地取り替え済み

　　　　　中廻し.やや経年感あり

　　　　　端の部分切れあり脆い状態　

　裏側：　全体に薄茶色にヤケ         　　　

＊箱 ：　共箱・隙間少し

　　　　　(映像参照）