フィヒテ
一八世紀末~一九世紀のドイツ初期ロマン主義の心情を土台として、カントの実践哲学を発展させ、意志主義的・理想主義的哲学を展開した。人間精神を自我意識とみなし、カントの道徳的自由を主体的にとらえ、また実践により認識を基礎づける人間精神の形而上学を樹立した。フランス占領下のベルリンで行なった講演「ドイツ国民に告ぐ」は有名。主著「全知識学の基礎」「人間の使命」。
本全集は1995年1月から2016年10月まで、21年という年月をかけ、まさに執念を費やして完結させた全集です。
<内容>
・第1 巻 初期宗教論・啓示批判
・第2 巻 初期政治論
・第3 巻 初期哲学論
・第5 巻 言語論・解釈学・文学作品 道徳論講義
・第6 巻 自然法論
・第7 巻 イェーナ時代後期の知識学
・第8 巻 論理学・形而上学講義
・第9 巻 道徳論の体系
・第10 巻 哲学評論・哲学的書簡
・第11 巻 無神論論争・人間の使命
・第12 巻 一八〇一−〇二年の知識学
・第13 巻 一八〇四年の「知識学」
・第14 巻 一八〇五−〇七年の知識学
・第15 巻 現代の根本特徴
・第16 巻 閉鎖商業国家・国家論講義
・第17 巻 ドイツ国民に告ぐ・政治論
・第18 巻 超越論的論理学・自然哲学
・第19 巻 ベルリン大学哲学講義 1
・第20 巻 ベルリン大学哲学講義 2
・第21 巻 社会哲学講義
・第22 巻 教育論・大学論・学者論
・第23 巻 ベルリン大学哲学講義 3
・補 巻 フィヒテの生涯