ピンク石英+水晶

透明な水晶柱をピンク色の石英が飲み込もうとしているようなドラマチックな標本です。
通常、水晶の結晶の側面には水平な条線が見られますが、ピンク水晶や玉髄と思われる縞状の成分でコーティングされて確認することができません。まさに飲み込まれようとしていたところで成長が止まったようです。
ピンクの石英はきれいな結晶形になることの方が稀ですが、本品ではどろりとした形状が逆に水晶の直線的な結晶との対比を際立たせています。
裏面では雲母を抱き込んでいます。
全体に見られる白い縞状の部分は玉髄ではないかと思われます。紫外線下ではこの部分は明るいクリーム色に蛍光します。
手のひらサイズですが見どころの多い標本ですので、ルーペ等で楽しんでいただければと思います。

サイズ:55＊45＊25㎜
産地:ブラジル Bahia州