【真作】 福井県豪邸初荷 幻の作品 全104点揃 加賀正太郎(監修) 池田瑞月(原画) 昭和の 蘭花譜 300部限定 木版画 昭和21年

福井県嶺南地方の豪邸の蔵出の初荷です。

荷主様が、池田氏のご家族の方から

直接譲り受けたものです。

作品は104点すべて揃っていますが、

No.75の作品を入れる台紙とラベルのみが欠品してます。

作品がすべてそろったものは極めて希少です。

作品はシミのあるものも1割ほどありますが

経年を考慮すれば綺麗なほうだと思います。

函も少しダメージがある程度で綺麗です。

シミの目立つ作品を10枚ほどアップしています。

状態を画像でよくご確認ください。

作品について

加賀正太郎（1888〜1954）が自ら育成した蘭の花の美しさを、浮世絵の技法をもって木版画で再現したもので、1946（昭和21）年、第１輯として300部を自費で制作されたそうです。

池田瑞月の下絵の木版画（日本画）82点、下絵作者不明（資料No.12）の木版画（日本画）1点、池田瑞月の日本画の印刷5点、中村清太郎の油彩の印刷9点、岡村東洋の写真の印刷7点、計104点のセットです。

加賀正太郎がさら情熱を傾けたのは、自ら作出した蘭の美しさを記録に残すことだったそうです。当時、最も技術的にレベルの高い印刷会社に印刷させてみたが、満足できるものではありませんでした。そこで着目したのが、浮世絵の技法をもって木版画で再現する方法で、そのために自分の目にかなう最高のレベルを追求しました。下絵は日本画家・池田瑞月、彫刻は東京の大倉半兵衛、摺りは京都の大岩雅泉堂に任されました。

池田瑞月について　

池田瑞月（1877-1944）いけだ・ずいげつ
明治１０年石川郡南新保村（現在の金沢市南新保町）生まれ。本名は永治。明治３８年京都に出て木島桜谷に師事した。明治４０年頃に「翠雲」と号して金沢で画塾を開いた。この頃から草木写生画を描きはじめた。大正元年金沢で武村常之助、木村杏園らと青々会を結成。大正３年十二双会を設立。大正７年雅号を「瑞月」と改号。大正１３年金城画壇設立に参加。大正１５年第３回金城画壇展で監査員として加わり、北陸絵画協会３０周年記念表彰を受けた。昭和４年頃北海道小樽に居住していたが、昭和６年には金沢の親族のもとに身を寄せている。昭和７年京都に戻り、同年木版画集『瑞月草花画譜』を刊行。同年実業家の加賀正太郎と出会い『蘭花譜』の原画制作にとりかかる。昭和１０年『草木写生画巻』全１２巻完成。昭和１７年『蘭花譜』の原画完成。昭和１８年『草木写生画巻』続編２巻完成。昭和１９年、６７歳で死去した。

寸法

　函寸法 約570×405×105㎜

　作品寸法 No.1のみ 約490×945㎜

　　　　　 No.1以外 約485×325㎜

　台紙寸法 約530×375㎜