●帝国海軍准士官以上長剣（大3制）本身用 親粒付柄 藍鮫漆塗研出鞘[●]日本海軍日本軍日本陸軍

拵全長92.3柄21.5鞘70.1中身は長巻直しだったもので、繋木の剣身58.0反り1.85元幅3.1先幅2.1元重0.63先重0.43㎝。
体配は反り深く太身で極めて豪壮。大正から昭和初期の高級仕立品。全て一作物で鍔・切羽・縁に共通の印あり。
金具は全真鍮製金鍍金で、魚々子地は艶消し、桜花葉と小縁は磨き光沢仕上げとした高級感ある鍍金。
淵と桜花は別パーツの貼付けで、他は金工職人により桜花葉・蕾は毛彫り、魚々子地は全て手打。
金具の合わせ目はどこが継ぎ目か全く分からない程精緻。
柄は親粒付き真鮫のイボタ蝋磨き仕上げ。鞘は藍鮫巻の濃茶漆塗研出しで、合わせ目は段差や隙間のない丁寧な仕事。
金線巻は、主線に太い捩じり金線を極細の金線で巻いて被覆したもの、両脇に細い金線を巻く。
状態は使用感少な目。金具は鍍金よく残っておりピカピカで傷、腐食一切なし。
柄・鞘ともに鮫革に粒落ち、浮き、ひび割れ等一切なし。柄の金線巻も緩み、腐食なし。鍔とストッパーの効きも極めて良好。