◆ INTUITION +2 ｜Bill Evans
☩ビル・エヴァンス・ファンタジー・コレクション
☩限定盤
☩HD CD 〈K2 High Difinition コーディング〉
☩ビクターエンタテインメント
(カタログNo.：VICJ-41491)
☩2006年リリース
☩新品＝Sealed：<<廃盤>> ✪✪新入荷

▦ピアノ～ベースのデュオ作品における
ひとつの完成形を示したメモリアルなアルバム。
ビル・エヴァンスはエディ・ゴメスを1966年から不動のレギュラーに据え、コンビネーションを深化させてきた。1974年、ファンタジー・レーベル専属第1作としてエヴァンスが放ったのは、パートナー8年目を迎えたそのゴメスとのデュオ・アルバムだった。純粋なデュエットということではジム・ホールとの『インターモデュレイション』以来、8年ぶりとなる。

全10トラックのデュエット曲は、アコースティック演奏、アコースティックとエレクトリック・ピアノの併用、エレクトリック・ピアノのみと3パターンがあり、バラエティに富んでいて興味深い。
たとえば冒頭の「インヴィテーション」や「ア・フェイス・ウィズアウト・ア・ネーム」はアコースティック・ピアノ。美メロ曲「ブルー・サージ」や「ザ・ネイチャー・オブ・シングス」ではアコースティック・ピアノとエレクトリック・ピアノがオーヴァーダビングによって重ねられ、「アー・ユー・オール・ザ・シングス」などでは全編エレクトリック・ピアノ。エヴァンスのリリカルなアコースティック・ピアノ演奏だけでなく、漂うようなエレクトリック・ピアノのサウンドを楽しむことができる。

さて、本作のハイライトはラストの「ハイ・リリー・ハイ・ロー」。このアルバムはこの1曲を聴くために設えられたといってもいいほど。·····触れたいけれど、触れると壊れるような輝きを放つ音の連なりは、ただひたすらに美しい。

1966年からコンビを組むゴメスとの以心伝心といえる絶妙なインタープレイは、この時期のエヴァンスの充実ぶりを物語る。ピアノ～ベースのデュオ作品におけるひとつの完成形を示したアルバム、ぜひこの機会に。


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