現在ではピアノで有名な「カワイ」の名を冠したS-160です。

河合楽器製作所（詳細は文末）が1960年代に製作したエレキギター「S-160」。
このギターは、スライドギターの名手ハウンド・ドッグ・テイラーが愛用したSシリーズのエントリーモデルです。
彼が使用していたのは同シリーズ４ピックアップ仕様の「S-180」。このS-160は２ピックアップ仕様です。
洗練されたデザインと独特のサウンドを持ち、シリーズ全体の魅力を堪能できる1本となっています。

Sシリーズは当時、高品質な楽器として注目されており、2ピックアップのS-160（16,000円）、3ピックアップのS-170（17,000円）、4ピックアップのS-180（18,000円）のラインナップが存在しました。現在ではどのモデルも希少で、国内外でコレクターズアイテムとして高く評価されています。特に国内では流通数が少ないかと思います。

このS-160は、24.75インチスケールと握り心地の良い深いVシェイプネックを採用。
オリジナルのシングルコイルピックアップ2基が繊細で豊かなサウンドを生み出し、クリーントーンからオーバードライブまで幅広く対応可能です。
また、クローム製ピックガードやジャズマスタータイプのトレモロユニットといった特徴的なデザインが、ヴィンテージビザールギターとしての個性を際立たせています。

ネックジョイント部に亀裂があったため、接着補修しています。
なにぶん古いギターのため傷など多くありますが、このデザインと音色は独特の魅力を持っています。

・本体のみの販売です。
・クリーニングと調整を行なっておりますのですぐにお使いいただける状態となっております。
・購入後1年間は、演奏性についての再調整を無償で対応致します。（送料はご負担ください）


[商品の状態]
フレット残り：７割
トラスロッド：余裕なし
12F弦高：６弦2.5mm
１弦2.0mm
交換パーツ：スイッチプレートの位置が少しずらした状態で装着されています（向かって左側）。
その他：塗装ひび、パーツくすみ、さび


[スペック]
ボディ：ソリッド
スケール：628mm
ナット幅：41mm
ペグ：オリジナル
ブリッジ：オリジナル
ピックアップ：オリジナル２シングル
コントロール：２volume ２tone

【河合楽器製作所（当時の遠州工芸）】
カワイピアノの塗装を受け持つ子会社として浜松に1956年に設立。
クラシックギター、ピックギター製造に始まり、1963年にエレキギターの製造に着手。
価格が安くて質が良いとアメリカで評判となり、輸出向けのOEM製造を多数製造。その種類は270種類ほどあったようです。
1966年には新興楽器を吸収し、1967年にはテスコを吸収合併。いくつかのモデルを引き継いだとのこと。
ほとんどが輸出モデルのため、国内ではどれも希少となっています。