石本正画伯は、舞妓や裸婦の官能的な表現で知られ京都画壇の重鎮として活躍されました。
京都市立芸術大学名誉教授、京都造形芸術大学客員特任教授など歴任。
戦後の日本画壇を代表する画家と認知されるようになった後も地位や名声を求めず、画は技術ではなく「心で描く」という姿勢を貫きました。
石本正の画心を受け継ぐ選考委員によって日本画を志す最大規模の学生日本画展「石本正日本画大賞展」が行われています。
「舞妓座像」と題する本作品は、最も人気の高い「舞妓シリーズ」の作品です。
背景には金箔が使われており、総絞りの着物を纏う舞妓の凛とした姿が印象的な逸品。まさに「美しくはなやかな外相の奥にある舞妓のいのちといったものを、ぼくは描き出そうとする」という画伯の言葉どおりの作品です。
画伯の「舞妓シリーズ」はめったに出ませんし、特に本作品は東美鑑定評価機構鑑定委員会鑑定証書付の銘品ですから、ぜひこの機会にコレクションにお加えください。

★作　者　石本正

★作品名 「舞妓座像」

★技　法　紙本・彩色

★サイン　作品右下に印 額裏に共シール

★保　証　真作保証 東美鑑定評価機構鑑定委員会鑑定証書付

★作品サイズ １０号

★額のサイズ 約７５×６３cm

★作品の状態 概ね良好

★額の状態 概ね良好

★付属品　　額・黄袋・タトウ箱・東美鑑定評価機構鑑定委員会鑑定証書

★真作保証・返品については「お買い物ガイド」をご覧ください

※舞妓の額辺りに白い光の反射が見られます。
　アクリルガラスを外さずに撮影しているために生じたもので、作品に白い色抜け等はございません。


石本正

1920年 島根県に生まれる
1944年 京都市立絵画専門学校(現、京都市立芸術大学)日本画科卒業
1947年 日展入選
1950年 創造美術展入選
1956年 新制作協会会員
1960年 京都市立美術大学講師となる
1961年 作品が文部省買上となる
1964年 渡欧
1970年 京都市立美術大学教授となる
1971年 第21回芸術選奨文部大臣賞(美術部門)を受賞 第3回日本芸術大賞(新潮文芸振興会)を受賞するが、以後すべての賞を辞退
1986年 京都市立芸術大学名誉教授となる
1989年 花の作品ばかりを集めた石本正「花」展」を開催
1996年 初の本格的な展覧会となる「石本正展―聖なる視線のかなたに―」を開催
2001年 故郷である島根県那賀郡三隅町に石正美術館が開館
2003年 「日本画の未来」展を開催
2006年 「思い遙かに 石本正展」開催
2007年 「石本正自選展ー感動こそわが命ー」開催
2008年 「石本正米寿記念ー心で描いた日本画展ー」開催
2009年 石正美術館の塔に長年の念願だった天井画を老若男女592人とともに制作
2010年 「石本正卒寿記念ー今伝えたい思い展」開催
2013年 「日本画家 石本正展ー川端康成が惹かれた美ー」開催
2015年 逝去