なかなかの男臭いコートでございます。ミリタリーの匂いをしっかりと残しながらも、どこかフォーマルなクラシックさも感じさせる。現代の洗練された軽いエレガントなコートとは一線を画す、独特の魅力を宿した男のコートです。昨今はなかなかお見かけしなくなりました「BRITISH WARM」コートです。チャールズ国王やチャーチルさんをはじめ、歴代の著名人にも愛さて参りました歴史的名コートの一つ。英国好きな方ならば、このネーミングだけでもグッときましょうか。元はイギリス陸軍のお偉いさん用の暖かいコートでしたが、そのシンプルさ故に後々には民間品も多く作られ、一般の紳士方にも愛されるコートとなりました。こちらは、そんな民間品モデルの一着です。肩にはエポーレットが付き、6ボタンのダブルブレスト仕様。民間品故に、芯地、パットのないスタイルですが、エポーレットがあります故どこかキリリとマスキュリンな肩周りです。襟はシャープなピークドラペル、ウエストはダーツで絞った英国的凛々しき砂時計型フォルム。これぞブリティッシュな雰囲気をプンプンとさせております。何処ぞのテーラーさん仕立てでしょうか？裏地まで手抜かりなく、優雅な光沢感を持っております。支給品モデルよりもグッとシャープで、モダンな作りをしております。着込めばピンと背筋の伸びる、そんな一着です。素材も程良い、肉厚のメルトン的ウール素材。軍モノ程、厚くも重くも無いですから、普段からオーバーコートとして着込めましょう。色味はスタンダードなフォーンカラーではなく、シックなネイビー色。クラシック感が出るだけでなく、フォーマルな装いにも対応できます万能カラー。色味がネイビーに変わるだけでミリタリー感は薄まり、着こなす幅も、シーンもグッと増えましょうか。ボタンもお約束の革製のくるみボタン。手袋をしたままでも、確かに滑りにくく留めやすい。またテーラー仕立てらしく、ボタンホールは全て手縫い仕立てになっております。キリリとビスポーク的雰囲気も漂いましょうか。ミリタリーモノは、ボタンホールがウィークポイントですが、手縫いですから味わい深く丈夫です。多少の生地スレ、革ボタンスレ、やや着用感はありますが、ヴィンテージ品としては美品ですかと。

サイズ　48〜50程
肩幅47 身幅57 着丈102 袖丈62
素材　ウール
色　ネイビー系　多少の色誤差あり
英国製