使えない不具合品が大変多く出回っている昨今の中古市場にあって、使いたい方の実用カメラです。

以下このカメラの説明です。

1934年から製造開始したイコンタにドレイカイル式の距離計がついたスーパーイコンタの最初期モデルです。

この最初期モデルの良いところはレンズ周りの美しさ等見た目もありますが、焦点距離7cmのテッサーが搭載されていることです。

その後はたいていの中判カメラは75mmですが、この5mmの差は結構大きいので気に入っています。
35mm換算で約43mmと準広角になりますから撮ってみると意外と広く、これだけコンパクトでの中判カメラの準広角はなかなか重宝します。

見た目で言えばブラックペイントにニッケル仕上げがとてもクールだと思います。

今年に入ってOH品ということで少しお高い値段で購入しました。
※とは言え設定価格は購入価格の半額強とかなり落とさせていただいています。

状態は以下の通り(感覚には個人差ありますのでご了承ください)
※OH品ですので基本現状可能な限りの整備はされているようです。

外観
時代なりのスレ、ハゲあり。
レザーの持ち手が劣化気味です。
あたりによる凹み等は見られません。

動作
前蓋を開くとき、少しだけ引っ掛かりがありますがボタンを押し続けてもらえれば問題なくちゃんと開いて、かっちりとセッティングできます。

レンズ
カールツァイスイエナ7cm f3.5
実用には大変綺麗なノンコーティングレンズです。
ペンライトで見ると分かりませんが肉眼ではクモリもなくとてもクリアです。
チリ、ホコリもないと言って良いレベルです。

絞りの動作もスムーズです。

ファインダー
ホコリもほぼないと言って良いレベルに少なく二重像もしっかり分離してみやすいです。
ピントギアも一箇所若干の引っ掛かりがありますがスムーズです。
テスト撮影で最短撮影でもピント合いました。

撮影ファインダー
この時代のものとしては大変綺麗だと思います。

シャッター機構
B.T.1〜1/500
低速元気よく切れます。
高速側も実写してネガを見る限り実用範囲で切れています

120フィルム使用

最後作例も参考にしてください。
ノンコーティングレンズらしいローコントラスト、それでいて細密な描写となっています。

以上、このカメラをお探しの方よろしくお願いいたします。