Robert E. Lerner
The Powers of Prophecy:
The Cedar of Lebanon Vision from the Mongol Onslaught to the Dawn of the Enlightenment

ロバート・E・ラーナー
予言の力： レバノン杉の幻影：モンゴルの猛攻から啓蒙主義の夜明けまで

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目次＝ #写真2枚目以降

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【内容紹介】

予言の力』は、中世の終末論的予言について、どのように、どのような状況で書かれたのか、どのように流布したのか、未来について何を語ったのか、どのように受け取られたのか、といった主題を研究する独創的な試みである。中世の予言思想家たちの思想や、異端運動や民衆の反乱における予言の役割については研究されてきたが、中世の最もありふれた予言思想を、最も頻繁にコピーされ、広く読まれた匿名の予言書の中で伝えられたものとして研究する試みは、これまでなかった。

その典型を追求するために、ラーナーの著書は、1240年頃に初めて書かれ、その後4世紀以上にわたって西ヨーロッパ中に流布した終末論的予言の運命をたどっている。もともとはモンゴルの猛攻に対抗するために書かれたこの予言は、聖地陥落、黒死病、プロテスタント宗教改革など、他の危機にも適用できるように復活し、再構成された。ミサの最中に祭壇の上に置かれた実体のない動く手によって書かれたメッセージであるとされ、高みから降りてきたとされていたにもかかわらず、無数の書記たちがこのテキストに大幅な変更を加えて再流通させることに何のためらいも感じなかった。予言に注目した多くの人たちの中には、パリの神学者ヨハネ、アラゴン家の王子インファンテ・ペテロ、アイルランドの修道士ジョン・クリンなどがいた。

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