★山口の伝統的工芸品【大内塗】の高杯で、頂き物を身内から私が受け継いだものです。すでに箱などは処分されていたため工房などは不明ですが、私が昨年出品した会席膳や吸物椀とは違って『本うるし』ではないと思われます。けれども、一般的に【大内塗】として売られているものは、殆どがこちらのような物ですので、美しい工芸品であることにかわりはありません。
ただ、その違いはご理解いただければと、現在私が使用中の『本うるし』の菓子鉢も掲載しましたので、ご覧いただければと思います。(写真8•9)

★【大内塗】の人形、菓子鉢、お盆、お箸は今でも多くありますが、高杯でこの大きさの物はこちらをいただいた当時でも珍しい物だったと聞いています。

◆直径∶33cm
◆高さ(台含)∶7.5cm
◆深さ(皿部分)∶3 cm

◆台は取り外しが出来ます。(写真6参照)

《状態》
お正月用の和菓子を数回盛り付けただけですので傷などもなく綺麗な状態だと思いますが、うっすらと白っぽく見える箇所があります。(写真7参照)　原因は不明ですが、よくよく見ないと気づかないレベルですので通常のご使用には問題ないかと思います。ただ、それでも気になる方は、ご購入をお控えください。また、その分も考慮して価格設定を低めにしております。

★上記の通り、『本うるし』ではないと思われますが、漆器に違いはなく金箔が剥がれるといった心配もないため扱いは楽だと思います。気軽に、お寿司やお菓子などを盛り付けてお使いいただければと思います。台付きで高さがあるため、テーブルの中心に配置されると大変華やかな食卓になると思います。

《本うるし》
天然のうるしを使用したものを指します。
更に天然の木を挽いた木地が使用されているものを『木製本漆器』と言います。

《大内塗について》
山口県山口市周辺で作られている漆器です。室町時代に山口県で勢力を誇った大内氏のもとで誕生したことから、のちに「大内塗」の名がつけられました。
大内塗の特徴は、渋みのある深い朱色の地塗の上に、色漆でハギやススキなどの秋の草を描き、金箔で大内氏の家紋である「大内菱」をあしらった優雅な絵模様です。また、大内塗は何度も漆塗りを繰り返すために、丈夫で退色しにくくなっています。
(工芸ジャパン様HPより)