作家：マルク・シャガール

作品名：「『魔法と王国』より　Pl.6」

年代：1972年

技法：リトグラフ　ed.205

イメージサイズ：25×17cm

額サイズ：55×47.5×3cm

サイン：無



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ロシア出身・フランスで活躍し「色彩の魔術師」と称された巨匠・シャガールのリトグラフ作品です。



こちらは、挿画本『魔法と王国（La Feerie et le Royaume）』に収録された一作。

刷りはパリの伝説的な印刷所・ムルロー工房の3代目、フェルナン・ムルローが手掛け、205部の限定部数で刊行されました。



1966年、シャガールはニューヨーク・メトロポリタン歌劇場のために、2点の壁画と、モーツァルトのオペラ「魔笛」の舞台装置・衣装を担当します。

同年、モーツァルトを讃える作品集を作るべくリトグラフ制作に着手しますが、多忙のため一時中断。

1972年になってようやく、フランスの作家、カミーユ・ブールニケルのテキストとシャガールのオリジナル・リトグラフ10点から成る挿画本『魔法と王国』として完成を遂げたのでした。



ドレスを纏った美しい女性が優雅に宙を舞っています。

太陽や彼女が手にする手鏡にはあたたかな笑顔が花開き、音楽が鳴り響くかのような雰囲気です。

表情、タッチ、色彩。

隅々にまで表れたシャガールの特徴的な描写は、年月が経った今も鑑賞者の心をほぐし、ぬくもりを感じさせてくれます。



幅6cm程の黒とゴールドの額に、刃先ゴールドの布マットを合わせた、高級感のある額装です。



半世紀以上も昔に作られた古い作品のため、わずかなヤケやシミなどの経年変化が生じています。

いずれも非常に厳密な目で見ないと分からない程度の微細なものですので、展示上ほとんど気にならないコンディションと判断しております。



限定部数も少なく、希少なアートコレクションとしても大変おすすめの秀作。

流行に左右されることのない、落ち着きと気品に溢れた作品です。



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撮影の都合上、実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。



ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。