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今回は亡き伝説の祖父「ルアンポーボイ師（1910-1965）」のマナオ寺院より参拝拝借させて頂きました『ワットマナオキーシン』です。

キーシンとは、輪廻転生した仏陀が元親の神獣の上に佇む状況を表す言葉で、その名の通り、
今回の御守りは5体の神獣と仏が１箇所に格納収斂された希少な御神体です。

その五神獣の起源はタイの古典神話『プラプッタチャオ神話』に登場する5人の菩薩であり、
卵から孵化した菩薩は元親の動物のもとへ帰り、其々の動物に輪廻転生したと言われおり、
この伝説に興味を持ったルアンポーボイ師は
菩薩が輪廻転生したその五つの動物を、
道徳心・美徳、そして長寿と金運を兼ね揃える伝説の神獣と考え、今回の御神体を発行したと言われています。

プラプッタチャオ神話
　真っ白な烏が川のほとりで５つの卵を産みますが、嵐によって卵は川に飛ばされました。ある日、その川水に浮かんだその５つの卵を見つけた五体の動物は卵を大切に飼育します。
その一つ目の卵は蛇、二つ目の卵は鶏、三つ目の卵は亀、四つ目の卵は牛、五つ目の虎によって保護され、孵化した菩薩は動物へ感謝すると共に、元親の動物へ輪廻転生し、後世を歩んだとされています。

蛇　プラコナックコン菩薩
鶏　プラカァクゥサンタ菩薩
亀　プラカサパ菩薩
牛　プラコドン菩薩
虎　プラシィーアリヤメタイ菩薩


ルアンポーボイ師はご布施後に寺院に戻り、すべての僧侶の托鉢に米を注ぐ献身性の高い名僧智識な人物として弟子から慕われ、睡眠時間は 2 ～ 3 時間のみで、殆どの時間をお守りの作成に費やしたと言われています。

そんな彼は1930年頃から多くの御守りを作成し始め、その御守りは身分や地位に関係なく、全ての人々に無料で配布されました。このような彼の功績が彼を最も有名にしたと言われており、お守りを受けた人々は次第に恩を感じ寺院の構築に向け寄進し始めたと言われています。

慈悲深い彼はまた、強力な魔法の使い手であったとことも知られており、彼の強力な魔力とともに、輪廻転生した菩薩の如く、彼のお守りを所有する人は多くの経験を積み、多くの仏徳と無敵に満ちた人生を歩み、そして、孤独からの解放、不死身、そして、あらゆる危険から身が守られると信じられています。

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