disc 1

①チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38

②チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99

disc 2

③ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65

④フランク:ヴァイオリン・ソナタ（チェロとピアノ編）



ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)

ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

録音:1968年、1971年



悲劇のチェリストであるデュ・プレが、夫君であるバレンボイムとともにスタジオ録音を行ったもの。いずれも、デュ・プレならではの圧倒的な超名演。デュ・プレとバレンボイムは1967年に結婚しており、2人が最も幸せな時に録音されたアルバムです。この録音のあと、デュ・プレは体に違和感を覚え、その2年後に難病である多発性硬化症と診断され、チェリストとしてのキャリアを終えます。その複雑な思いとは別に、この演奏はやはり素晴らしいです。④のフランクはヴァイオリン・ソナタとして人気がありますが、チェロ版も味わい深いです。デュ・プレの使用する楽器はストラディヴァリウス、とても落ち着ける音色です。ブラームスのチェロ・ソナタは、2017年の名曲名盤500では第2位に選定されています。



何気なく聴こうと思いＣＤをセットした。 もう、彼女が、奏でるチェロのを、聞いた瞬間全身鳥肌がたち、その場に立ち尽くし動けなくなった。 いろんなＣＤを聞いてきたが、動けなくなるほど、感動したのは、初めての経験だった。 それから、何回も何回も聞いているが、その度に感動し“心があらわれる思い”だ。



二枚組で選曲もいいし、また、ショパンのソナタの第四楽章なんて何度も何度も聴いてしまう。ちょっと鼻にかかったような音の響き。チェロならではの音色だけど中々出せるものではないし、そういうデュプレの音がとてもショパン自身の性格をも表現しているようだ。ブラームスも映画「ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ」で効果的に使われていたので、デュ・プレの揺れ動く精神と、本当は深い愛だったバレンボイムの辛い心が脳裏にうかび、何処か死が隣合わせにあるような心の暗闇も見え隠れしているのに、その反面バレンボイムとデュプレがお互いの才能を認め合っている恍惚とした空間も感じてしまう。



輸入盤【廃盤】盤面傷無し　16



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