＊あくまでもヴィンテージです。ツリーは付属しません。
＊念のため、記載内容とプロフィールをご一読ください。

米国Johnston & Murphy社は「大統領の靴」というフレーズで知られる現存するシューメイカーですが、その大統領に贈られていた靴は特別に専任職人による手縫い(ハンドソーン)で造られていました。ハンドソーンの靴はハンドメイドラインとして、2000ドル以上の価格で受注生産されていたようです(現在なら20～30万円程度はすると思います)。

内羽根ウィングチップは"The Envoy"というモデル名でつくられていましたが、今回の品は恐らく90年代以降のUSA生産末期につくられたもののようで、Envoyとも少し異なりかなり珍しいものだと思います。

ハンドメイドラインで使われていたインソックではなく、シンプルなデザインのものが使われており、またヒールもシンプルなラバーです。一方で、革質はかなり素晴らしく、伏せ縫いされたアウトソールの飾りの切り込みなどはまさにハンドメイドラインで長く使われた意匠です。中底の釘跡からハンドソーンであることがみてとれます。また、木型もEnvoyとは異なり、チゼルトウのような雰囲気です(通常ラインとも異なる)。トウの立体感
はハンドメイドラインならではのものを感じます。

かなり貴重なハンドメイドラインですが、こちらはコンディションもデッドストックで申し分なく、今後手に入れるのは難しい品だと思います。近年生産で、革はかなりしなやかですのでヴィンテージとしては比較的安心して着用できると思います。

サイズは9Dで、目安ですが表記通り27程度普通幅という印象です。ハンドソーンだけあってあまり大きな造りには感じず、26.5+αやや幅狭の私は、靴下次第でちょうどよく履けるかなという印象です。蝋引き丸紐が付属します。

カラー...ブラック

シューズ型...ウィングチップ