マーラー

交響曲第4番ト長調



指揮:レナード・バーンスタイン

ニューヨーク・フィルハーモニック

レリ・グリスト(ソプラノ)

録音:1960年2月 ステレオ



アメリカが生んだ20世紀最高の指揮者レナード・バーンスタインが60年代を中心に手兵ニューヨーク・フィルと録音した史上初のマーラー：交響曲全集の第一弾となったのがこの第4番です。グリストの可憐な歌唱とともに、端正な名演奏として長く聴き継がれるべき名演奏です！バーンスタイン42歳のみずみずしい抒情性とロマンティシズムにあふれている。60年以上前の録音とは思えない瑞々しい音質です。



人気音楽評論家：宇野功芳氏

「第1楽章は実にロマンティックな表現だ。遅いテンポで情感たっぷりにメロディーをうたう部分と、リズムが上すべりするくらいのスピードを見せるクライマックスとの緩急の差はほとんど倍近くもあり、表情もたいへん濃厚である。各楽器の色彩の生かし方や、目のさめるようなメリハリの効果も抜群で、マーラーの意図がまるで作曲者自身の指揮のように音化されていく。(中略)ソプラノのレリ・グリストは他のどの歌手よりも魅力的だ。清純な美声と明晰な発音が光り、彼女の声を聴いているだけで幸せになってしまう。」



ニューヨーク・フィルってこんなに繊細で、しっとりとした美しい音楽を奏でることができるのだろうか。 バーンスタインの演奏は、晩年のウィーンフィルでの演奏では、鋭くダイナミックで圧倒されるものが多いが、こちらの演奏では意外にすっきりとまとまっていて、のびやかで端正だ。 レリ・グリストの歌声も、軽快で爽やかで、とてもすばらしい。一度聞いたら忘れられない、魅力的な演奏である。マーラーの交響曲の中では、比較的規模が小さく、明るい色調なので、「マーラー入門」にも最適です。マーラーを極めた人も手放せない名演です。



バーンスタイン42歳、若さに任せて力むことなく、メルヘンチックな世界をゆったりと作り出しているのが素晴らしい。独唱のレリ・グレストのこれまた天使のような歌が流れる。今はやりのヒーリングという言葉では済まされない、神々しい音楽でもある。



国内盤、帯付き(プラケースに貼り付け）13

盤面少しすれありますが再生問題無し



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