大正 有田焼 印判手 染錦波千鳥宝尽くし絵 千鳥型三足小鉢を出品します。

波千鳥は、言葉の通り「波の上に千鳥が飛ぶ」様を描いた、古来より親しまれた文様の1つです。
ただ、こちらの作品は面白い事に見込みや胴部に青海波で波を付け、敢えて器の形状を千鳥型にしています。
また、青海波の波に海老が隠れており、上絵にて高波を超える宝船とその周囲を宝尽くし図と桃をの吉祥文様を描く非常に面白く、変わった小鉢となっています。

胴部には青海波と貝を並べたものですが、この形状の変形小鉢に印判した絵付もなかなか大変な作業でしょう。

外側部分には染錦で波千鳥を描く波千鳥を主張した珍品です。とても目を楽しませてくれる小鉢ですね。

現代では、水玉模様などを絵付したお皿が多いのですが、やはり大正時代のお皿にはロマンが溢れていると思います。職人のサービス精神や意気込みが感じられるものです。

銘はわかりませんが、土や釉薬、形状や厚みなどから有田焼で間違いないでしょう。

サイズは写真の通りです。

年代はあり、鉄粉などありますが、保存状態も良く割れなどの瑕疵もありません。

今では手に入らない大正時代の有田焼の良さをぜひ感じて頂けたら幸いです。

よろしくお願い致します。