鉄道が好きな方も北海道が好きな方も楽しめ、これを読んだら列車で北海道を旅行したくなる一冊。



昭和国鉄時代好きな方よりも、1990年後半〜2000年前半ごろの、列車も車両も線区もバラエティに富んでいた時代のJR北海道が好きだった方にはたまらない内容。



今では設定がなくなってしまった列車、懐かしの引退した車両、廃止になった路線がこれでもか！のように登場します。



北海道の鉄道についてテーマを春夏秋冬の４つに区分し、それぞれの季節において、路線ではなくお勧めの列車を紹介するという特異な構成。



列車に関する情報だけでなく、列車の車窓など、風景を通した北海道の魅力がはちきれんばかりに掲載されています。また、列車が走る路線に関する説明や、季節感を大切にした列車の旅を通じた道内観光案内も施されています。旅には欠かせない駅弁情報があるのはポイント高し。

そして残念ながら実現ならなかったＤＭＶについての情報記事も！。



現在のようなJR北海道ではなく、江差線も日高本線も、留萌本線、新十津川駅も健在。根室本線には滝川～釧路間の長距離鈍行が走り、各本線には「スーパー」のつく特急が疾走し、北斗星もトワイライトエクスプレス、はまなすも現役、スーパー白鳥が本州を結び、観光SLは釧路以外のいろんなところで活躍していた頃…明るい未来しかなかった時代のJR北海道を堪能できます。



2006年 エムジー・コーポレーション(札幌市) A5版 143ページ 定価1500円+税



表紙カバーの上角横方向に若干の波打ちはありますが、新刊購入時の商品カードも挟まったままですので本文写真部は新品に近いグッドコンディション品です。



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