「オウム帝国の正体」
一橋文哉、新潮社、定価1600抜
2000/7/30のもの。帯付き。

１９９５年５月、麻原彰晃逮捕。しかし、オウム真理教犯罪の真相は、裁判でも決して明らかにはならなかった。だが、麻原の狂気の背後では、政治家、暴力団、ロシアンマフィア、そして北朝鮮という国家までもが確かに蠢いていたのだ。国松長官狙撃事件、村井刺殺事件、坂本弁護士一家殺害事件等、オウム事件の中でも特に闇の濃い謎へ膨大な取材が光を当て、魑魅魍魎たちの暗躍を暴き出す。
〈目次〉
第１部　二千年帝国の全貌（秘密；復活；渡航）
第２部　国松長官を撃った男（迷走；野望；取引）
第３部　村井刺殺事件の「闇」（暗殺；利権）
第４部　坂本弁護士一家殺害事件の真相（原点；偽証；核心；肉薄）

一橋文哉［イチハシフミヤ］
１９９５（平成７）年、月刊誌「新潮４５」での連載「ドキュメント『かい人２１面相』の正体」（雑誌ジャーナリズム賞受賞）でデビュー。’９６年、『闇に消えた怪人』（新潮社）を出版後、宮崎勤、オウム真理教、三億円強奪事件などをテーマにしたノンフィクションを次々と発表。


オウム真理教事件を巡る、未解決の部分をまとめて取り上げた本。長官狙撃についてはその後、諸説入り乱れるような様相を呈しましたが、村井刺殺事件は謎のまま。果たして背景に何があるのでしょうか。いずれにせよ、一事不再理もありますし、今となってはどう読むかは読者次第。

☆カルト事件の教訓を未来へつなぐ温故知新のための、ご隠居カルト資料シリーズ

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