井上ひさし　本名は内山 廈
　小説家、劇作家、放送作家。
文化功労者、日本芸術院会員。
遅筆堂を名乗ることもあった。 日本劇作家協会理事、社団法人日本文藝家協会理事、社団法人日本ペンクラブ会長などを歴任した。晩年は自身の蔵書を収蔵した遅筆堂文庫を造り、運営した。
出生地： 山形県 川西町
　　　 1934年11月16日
死亡： 2010年神奈川県 鎌倉市


1週間
井上ひさし著
新潮社　2010年6月初版発行
四六判　定価1,900円　524P

　井上ひさしの遺作。言葉の豊かさを大切にしながら、人と人とのつながり、共同体のあり方を考えていた著者らしい作品。戦後のソ連の捕虜収容所の悲惨さ、生きて虜囚の辱めを受けずという日本人の精神（反面、日本人の国際法や捕虜に対する知識の無さ）から、より一層ひどい待遇を受ける。そんな中、ひょんなことからレーニンの手紙を入手したことで、喜怒哀楽に富んだ複雑な一週間を懸命に生きる主人公。はたしてラストの日曜日の結末は。


　暗所で保管していたため、きれいな状態かと思います、主観ですが。写真をご覧ください。

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