こちらは、 ブラジルが誇る最強のアーティスト、

ギター、 ピアノをはじめとした

あらゆる楽器を一人で演奏し、

交響曲からジャズ、

プログレまでを一人で作曲してしまう鬼才、

エグベルト・ジスモンチによる傑作、

『Em Família』です。



あまりにアルバムとしての完成度が高い

『Cidade Coração』ですが、本作の収録曲は、

現在までライブで幾度となく演奏されている、

ファンも、エグベルト本人もお気に入りの、

歌心にあふれた、ポップで楽しげで、

特に美しいものばかり。



そのため、『Em Família』と

『Cidade Coração』の2枚は、

エグベルト作品にはじめて触れる方にも、

かなり強くお勧めできるアルバムです。





本作は長男誕生直後ということもあり、

ライブ定番曲、1曲目の『Loro (Lôro)』から、

喜びのあまり超全速力で走り回っているかのような、

超祝祭的かつ超ハイスピードな

ジャズチューンが繰り広げられます。



エグベルトならではのポップなメロディが、

可愛らしくも毒々しい 4曲目『Sanfona』や、

ドラムンベースのような高速のリズムと

美しいメロディが合体した、

3曲目『Em Familia』、



Keith Jarrettや Chick Corea、

Herbie Hancockらを思わせる

優しいジャズバラード、

2曲目の『Don Quixote』など、

ライブ盤でもおなじみの大人気曲の、

その最初の録音を楽しむことができます。





本CDも『Cidade Coração』と同様、

この盤のためだけの

リマスター音源が収録されており、

また、2012年の本盤が

最後の再発となっています。

非常にポップな楽曲を

数多く収録しているだけあって、

二次市場でも非常に人気の高い1枚です。



ぜひこの機会に本盤をお手に取っていただき、

ブラジル音楽の最高峰にして甘く美しく、

喜びに満ち溢れた、

この傑作を長く楽しんでいただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。





また現在、エグベルト作品や、

ブラジルの異才、エルメート・パスコアール作品を

多数出品予定です。



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