モーツァルト

①クラリネット協奏曲イ長調 K.622

②フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299



カール・ライスター（クラリネット）①

ジェイムズ・ゴールウェイ（フルート）②

フリッツ・ヘルミス（ハープ）②

指揮：ヘルベルト・フォン・カラヤン

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1971年



1971年8月スイスの避暑地サン・モリッツにベルリン・フィルを招集して制作された協奏曲集からの2曲。5曲あるモーツァルトの管楽協奏曲の中で、トップ２を選ぶとすれば、この2曲でしょう。ソリストには当時のベルリン・フィルのトップ奏者たちを起用、カラヤンとベルリン・フィル・メンバーとの絆の深さを知らしめた名演奏＆名録音。それにしても、クラリネットのライスター、フルートのゴールウェイ、指揮をするのはカラヤン、オケはベルリン・フィル、豪華すぎるほどの組み合わせです。



EMIの録音ポリシーは「カラヤンの耳」とまで称されたミッシェル・グロッツ率いるチームによって、ホールトーンを活かしたマクロ的なサウンドを目指すという傾向で、グラモフォンのポリシーとは大きく異なる。当然、レコードとしての仕上がりも、全く違ったものになる。グラモフォンが、個々の楽器にフォーカスしつつ、重低音に支えられたピラミッド型の音響を目指しているのに対し、EMIのサウンドは、広い空間の中にオーケストラの響きがこだまする。グラモフォンのレコードが、緊張感に富んだシリアスなイメージを抱かせるのに対し、EMIのレコードは開放的で、ダイナミックなイメージ。休暇中に親しいメンバーが集って収録したという状況を反映して、ここではリラックスしたインティメイトな演奏となっている。そのことが、これらの楽曲の雰囲気にいかに相応しいものかは、誰の目にも明らかな事。この曲集は、そうした素敵な音楽の玉手箱です。



まず美しい音で完璧に演奏することが音楽では一番大切なことではないか、とあらためて思わせる演奏です。個人の好みはその後についてくるものではないでしょうか。この圧倒的な美しさに満ちた演奏が、いつでも聴けることに感謝、しかし凄い演奏だと思います。



国内盤、帯無し、盤面傷なし、プラケース少しすれあり

解説文は最初から無し



＊まとめ買い値引きします(要事前コメント)

　追加1点に付き各150円引き

　10点以上は全品150円引き