パリの世紀末 - スペクタクルへの招待

渡辺淳

中公新書　1984



目次

まえがき

プロローグ　科学・技術実用化の嵐の中で

　19世紀文化の中心都市

　ドレフュス事件の顛末

　≪ベル・エポック≫の前半期

　オスマン都市計画とエッフェル塔の建設

　現代文化の祖型としてのパリの世紀末

１　大衆芸能(スペクタクル・ポピュレール)の全盛

　劇場の中心街≪グラン・ブルヴァ―ル≫

　劇作家サルセーのことなど

　日本に親しみ薄いオージェ

　デュマ・フィスと『椿姫』

　ヴォードヴィルの新世代を開いたフェドー

　≪オペレッタ≫の退潮

　≪カフェ・コンセール≫の盛況

　花形歌手ギルベール

　キャバレ≪シャ・ノワール≫

　≪フォリ=ベルジェ―ル≫、そして文学カフェ　ほか

２　舞台上の≪聖なる怪物≫たち

　座頭(俳優)制度の発達

　ロマン派演劇のスターたち

　ムネ=シュリとサラ・ベルナールの登場　ほか

３　部隊の革新―現代演劇の起点

　自然主義、象徴主義文学の潮流と演劇

　マイニング公一座の活動

　アントワーヌの≪自由劇場≫旗揚げ公演

　北欧翻訳劇の積極的上演

　ポール・フォールの≪芸術座≫

　象徴派のダンディ、リュネ・ポーの登場

　メーテルリンクとジャリ

　視覚的舞台づくりと音楽の利用

　ワーグナー音楽の圧倒的影響

　世紀末演劇革新の意味　ほか

４　二つの事件―『シラノ』と『ユピュ王』

　コクラン演ずるシラノの大成功

　『シラノ・ド・ベルジュラック』成功の原因

　ジャリの『ユピュ王』初演

　スキャンダルになった『ユピュ王』初演　ほか　

５　≪シネマとグラーフ≫から≪シネマ≫へ

　リュミエール兄弟の名づけた≪シネマトグラーフ≫

　カメラマンとしてのナダール父子とゾラ

　映画(シネマ)の魔術師メリエス　ほか

エピローグ　二つの世紀末のアナロジー

あとがき

『パリの世紀末』略年表

世紀末のパリ市街要図

主要参考文献



表紙左上に開き癖がありスレが見られますが中はきれいです。



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