セットで出品しているもの含め、まとめ買いしていただく場合はお値引き致します。
通常の厚さのCDであれば4枚¥700、8枚¥1200くらいが目安ですのでご相談ください。

まとめ買いはこちらから
#hiroguri_CD

目立つ傷や汚れなど無いと思いますが、自宅で普通に保管していたものですのでご理解ください。

alpine stars / white noise

2000年発表のアルパインスターズのデビュー・アルバム『B.A.S.I.C』はクラウトロックのお決まりの方法論に少しばかり頼りすぎていたが、『White Noise』はそのような難解なアプローチを退けて現実的な歌を志向しており、ヴォーカルが強調されたミックスとなっている――中でも、プラシーヴォのフロントマン、ブライアン・モルコをゲスト・ヴォーカルにフィーチャーした「Carbon Kid」は特筆ものだ。とはいえ、本作は内容の薄い単なる甘口アルバムではない。「Burning Up」は、アルパインスターズが強い影響力を持ったポップ・ソングを書くだけの技があることを示す好例だ。しかし、彼らの最高の技は、ひんやりとしたゲルマン的テクノ・サウンドを扱う際の伝統家芸にある。感傷的な温かさ、シンプルなシンセ演奏、シンセの生む生理感覚に根ざしたビート、火花を散らすようにうなるギターを吹き込み、全体をひとつの新鮮な音場としてまとめあげてしまうのだ。最近のクラウトロック・シーンのアーティストの大半は、的はずれな実験性や複雑なテンポの習得に明け暮れているのがせいぜいという状況の中、アルパインスターズは音楽本来の純粋性に逆らおうとはしていない。『White Noise』は未来のサウンドである。完璧だ。

#ダンス
#ポップ
#エレクトロニック