☆歌詞カードに黄色くシミがついているところがありますが、ディスクやケースなど、その他はとてもきれいです。

(ソニーミュージック -CSCL1165-)

「風を感じて」、「さよならにくちづけ」、「青春のヴィジョン」という3曲のシングルを収録した浜田省吾の5枚目のアルバムで、彼にとって初のスマッシュ・ヒットとなった作品でもあります。（1979年作品）

浜田省吾と言えば“自分の職業は「ソングライター」”と自分で評するほど、シンガーソングライターというイメージがすっかり定着していますが、前作の『MIND SCREEN』では、職業作詞家が半数以上の曲で作詞を手掛けるという、今では考えられないような状態に陥るほど、苦悩と挫折の中で精神的にもかなり苦しんでいたようです。

1979年の夏、日清食品『カップヌードル』のCMソングとして書いた「風を感じて」が初のスマッシュヒットを記録し、気力と自信を取り戻した彼は、自身のやりたい音楽を表現することを決意して本作を製作しました。

まだまだレコード会社の“都会的でポップ”といった意向を反映した作風にはなっていますが、M6「恋の西武新宿線」やM8「今夜はごきげん」では、その後の作品に繋がるような“はましょうワールド”が展開されており、少しだけ吹っ切れた彼の勢いを感じることができます。

また、M9の原曲はIan & Sylviaの「Someday Soon」で、この曲が大好きだった彼のたっての希望でカバーが実現しました。歌詞は彼自身が書いたオリジナルです。

〈収録曲〉

1. 風を感じて

2. ミス・ロンリー・ハート

3. さよならにくちづけ

4. 青春のビジョン

5. とぎれた愛の物語

6. 恋の西武新宿線

7. ４年目の秋

8. 今夜はごきげん

9. いつかもうすぐ

10. 君が人生の時…‥