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【内容紹介】

明治10年代の坪内逍遥・二葉亭四迷から，大正末の菊池寛・広津和郎・江戸川乱歩らまで，明治―大正期の主要な文学評論，論争の対象となった画期的な著述など，多彩な作品37篇を収録．文学評論でたどる日本近・現代史である．

小説神髄（抄）（坪内逍遥）
小説総論（二葉亭四迷）
早稲田文学の没理想（森鷗外）
頼襄を論ず（抄）（山路愛山）
人生に相渉るとは何の謂ぞ（北村透谷）
小説と社会の隠微・下流の細民と文士（田岡嶺雲）
歌よみに与ふる書（抄）（正岡子規）
美的生活を論ず（高山樗牛）
露骨なる描写（田山花袋）
予が見神の実験（綱島梁川）
幻滅時代の芸術（長谷川天渓）
無解決の文学（片上天弦）
文芸上主客両体の融会（相馬御風）
観照即人生の為也（島村抱月）
自ら知らざる自然主義者（阿部次郎）
イズムの功過（夏目漱石）
自己主張の思想としての自然主義（魚住折蘆）
時代閉塞の現状（石川啄木）
元始女性は太陽であつた（平塚らいてう）
二十五年間の文人の社会的地位の進歩（内田魯庵）
生の拡充（大杉栄）
母性偏重を排す（与謝野晶子）
「遊蕩文学」の撲滅（赤木桁平）
自然主義前派の跳梁（生田長江）
異郷意識の進展（折口信夫）
新らしき村に就て（武者小路実篤）
創作月旦（抄）（佐藤春夫）
花火（永井荷風）
第四階級の文学（中野秀人）
宣言一つ（有島武郎）
文芸作品の内容的価値（菊池寛）
散文芸術の位置（広津和郎）
新感覚派の誕生（千葉亀雄）
「私」小説と「心境」小説（久米正雄）
前田河広一郎氏に（江戸川乱歩）
農民芸術概論綱要（宮沢賢治）
自然生長と目的意識（青野季吉）

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