悲しみと涙を乗りこえ、今の信頼される自衛隊がある。
汗と涙と歴史が伝わる感動の一冊。

⚠　五十年前、若い少年自衛官十三名の命をのみこんだ"やすらぎの池"。
区隊長の教えに従い、純真な気持ちで池を渡り始め、銃を手放すことなく力泳に努めた結果だった。
なぜ区隊長は、あの雨の中、あのような訓練をしたのか?
生き残った同級生は、区隊長の人となりを探索し始めた。
香川大学を卒業し、中学校教師となったものの、自衛官を志し防衛大一期生と共に幹部自衛官となった。
やがて少年工科学校区隊長となり、教育対象の生徒からは、人柄と熱心な指導などから憧憬の的となった。
その区隊長の人生を通じて、戦後の混乱期には「税金ドロボー」と罵声を浴びせられ、憲法違反と言われた自衛隊が、日本一信頼される組織までに発展を遂げた。
時代背景及び自衛隊の訓練、生活の厳しさが理解される本書は、自衛隊の信頼を更に高めるとともに、
少年工科学校・高等工科学校の存在を多くの人に知らしめる一助となるであろう。