【素材】プラチナPT900
　珊瑚C-9.2mm
ダイヤモンドD-0.63ct

【サイズ】12.5号

日本が誇る深紅の宝石、深みのある赤黒い色調、そして唯一無二の美しい艶、宝石珊瑚の最高峰「オックスブラッド」を使用し、新しく製作したリングのご紹介です。

地球上で珊瑚が発見された旧石器時代からローマ時代を経て長い間、宝石珊瑚の中心地は地中海でした。
しかし19世紀、土佐湾で極めて美しい宝石珊瑚が発見されて以来、日本は珊瑚産地に加わりました。明治になると、見事な原木を求めて、宝石珊瑚の本場イタリアのバイヤーが高知県に直接買い付けに来るようになり、以後、高知県が世界の珊瑚産業の中心地となりました。

ヨーロッパのバイヤーは血赤珊瑚のことを「トサ」と呼び、高知県で生産される宝石珊瑚は「土佐珊瑚」と別格視されています。

鮮やかな輝きと情熱溢れる濃い色彩で、究極のカラーと言われる血赤サンゴ。日本沿岸のみで採取され、原木名はアカサンゴと言い、宝石になると血赤サンゴと呼ばれます。

ヨーロッパに2千年もの珊瑚の歴史がありながら、土佐を世界の中心にしたのも、土佐沖の赤珊瑚に高貴であでやかで鮮やかな色があったからこそです。

古今東西問わず、血の色を想像させる宝石珊瑚の赤い色は、出産の神秘さや幸福な結婚、豊かな人生を象徴するものと尊敬され、災難や病気から人々を守る霊力があると信じられていました。英国王室では、王女誕生から一年は宝石珊瑚をベッドに飾る習慣があったそうです。

1cm成長するのに50年かかると言われている深海に咲く神秘の宝石・日本産血赤珊瑚は「日本の宝」です。

この度、原木の買付けからトータル加工老舗「貝崎珊瑚加工所」から、世界的にクオリティの高さで知られる高知県産の血赤珊瑚1ピースの丸玉を譲っていただきました。

輝くダイヤモンドと、精緻なミルグレーション、洗練されたアンティークデザイン、繊細で華奢な細工、珊瑚の魅力を最大限を生かした、指元でどことなく凛として上品な華やかさを持してくれるオリジナル一点もののリングが、ご縁をお待ちしております。