●『谷川俊太郎　生きる~ わたしたちの思い』

by 谷川 俊太郎 with friends (著)

出版 ‏ : ‎ 角川SSコミュニケーションズ

発売日 ‏ : ‎ 2009年02月11日第6刷

サイズ；18.5×12.9×1.4cm。180ページ。

横長のみひらきソフトカバー単行本です。



●【書籍の中古状態など】多少の汚れや折れ目があります。今、人生の悩みや不安の渦中にある自分への贈り物に。



●【作品内容】

いま人生の岐路や混沌の中にある方へ。いま背負っているものが軽くなる～そんな言葉がいっぱいです。



07年秋、あるインターネットコミュニティに書き込まれた呼びかけに、半年で2000件を超える投稿がありました。本書はそれらの投稿作品の中から一部を選出し、投稿者自身のコメントや写真を加えて再構成したものです。投稿者のコメントからは短い詩に込められた様々な人生模様が読み取れ、胸を打たれます。



傑作『生きる』はもちろん、谷川さんの書き下ろし『コトバの波紋』、そして谷川さんと投稿者による座談会も収録『生きる』という詩が無限に連なって多くの人々の心をつないでいくこの試みは、最近なにかとネガティブに捉えられがちなネットの世界の新しい可能性を示すものといえるでしょう。ネットという緩やかなつながりの中で、人々は励ましあったり、ハーモニーを奏でたりしながら、温もりを共有しています。



なぜ人は生きるのか？　その答えはひとつではありません。人の数だけ答えがあります。なんでもない日常の、ささやかな喜びや悲しみの中に「生きる」意味は隠されています。



本書は、詩人の谷川俊太郎さんのコミュニティにおいて『生きるをつなげてみよう』というトピックが立ち、そのことがきっかけで、多くの人たちの書き込みによる、それぞれの『生きる』が、「連詩」に。

読んでいるだけで、胸が熱くなるような感動を受け、多くの人々のそれぞれのピュアで切ない思いが伝わってくるような、素晴らしい『生きる』の連詩になっています。



「生きること」の意味の多様性と言葉の意味の深さに、心打たれました。ネット社会は、色々批判もあり悪しきものもあるけれど、こういう温かいつながりだってあるのだなあ感じた書です。多くの人々がどこかで、「今生きていて、感じている」という実感が、静かな感動につながりました。