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中古品ということをご理解ください。

国公立大学の入試に共通1次試験が課せられるようになってから。はや4回目も終わり、いろいろの問題を私めながら定着したようです。それに伴って、2次試験は各大学・学部の判断にまかされ、少しずつ難しくなり、一方では、1回の機会しか与えられない受験生が私立大学に殺到し、私大入試はますます激化しています。
その結果。教科書にのっている内容を完全にこなしても、実際の入試では3～4割程度の得点しかあげられないだろうといわれています。そこで，教科書から得られた基礎知識と大学入試との差をどうして埋めるかが問題になりますが、多くの問題には解法の定石があり、これをマスターして、まず基礎力をつけることが必要で，その基礎の上に立って問題を分析し、正確な論理を展開する力，そして応用するカをつけて、はじめて完璧といえましょう。しかも、入試問題は毎年少しずつ変化していますから。その傾向もつかまなければならないわけで、これらを短期間にやり遂げることは容易ではありません。本書は，理系志望の誰でもが基礎力の充実が図れ、傾向も十分探れるように、57年度の問題を精選して解説し、アドバイスによって必要な基本事項、解法の定石、注意などによって理解をたすけるようにしました。
多くの受験生諸君の来春の栄冠への一助となることができれば幸です。
（はしがきより）

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