Kikuchi Momoko = 菊池桃子 – Tropic Of Capricorn =トロピック・オブ・カプリコーン 南回帰線
1985年 Vap – 30168-28

松原正樹、野力奏、難波弘之等が参加。
JAPANESEライトメロウ / シティポップ「南回帰線」「ボーイ・フレンド」など、林哲司がサウンド・プロデュースを手掛けたアイドル「菊池桃子」の2nd LP！

そのキュートなルックスとファニーなウィスパーボイスで人気を集め、トップアイドルの1人として活躍していくことになりますが、何と言っても林哲司による洋楽ベースのロマンチックシティポップ調の楽曲＆サウンドと、それを最大限に生かした高品位のアルバム群による部分が大きいと思われます。
1stアルバム「Ocean Side」で披露した繊細なシンセフレーズをベースとしたフュージョンライクなリゾートPOPSはこの2ndアルバムにおいても、前作路線を継承して方向性を確立させた安定感のある仕上がりで、周囲の期待に応えています。
冒頭の大ヒット曲で始まり、2曲目からは林哲司謹製の哀愁リゾートシティポップ全開の楽曲が続きます。
アイドルらしからぬマイナーメロディ（しかも歌謡曲っぽさは感じさせない）と過剰になりがちな時期であるミドル80'sにあって、あえてチープとも言える繊細なシンセを基調にした音数の少ないサウンドで勝負する個性の強さが、彼女の作品の最大の魅力です！
本作のメロディ＆サウンドに醸し出される「陰」の部分が強力に主張しており、それが本作において菊池桃子ブランドとしての確立に寄与したことを考えると、おのずと本作の80'sアイドル歌謡作品の中における重要性が理解できると思います！！

林哲司
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