一度通読のみ美品
定価3,300円
著者:塩田憲一

古代の叡智「老子道徳経」を「氣功」から読み解く、
これまでになかった視点の一冊！

古代中国の代表的な哲学思想家・老子が遺した「道徳経」は、古くから様々な研究がなされ、数多くの関連書が刊行されてきましたが、道徳経の本質を理解するうえで、意外な盲点があったかもしれません。

それは、ルーツを同じくする「氣功」とのつながりです。

老子の研究者が氣功を学び、役立てたことはあったと思いますが、氣の本質を会得した指導者（マスター）が「道徳経」と向き合い、その本質を解明したケースはほとんどなかったでしょう。

古来、老子の説く道（タオ）の教えを実践する人たちは、道家と呼ばれてきました。

道家にとって、自然の法則を学び、自らの身体に宇宙から「氣」を取り入れることは道の一部ですが、道徳経と氣功の関わりは広く伝えられず、道家に対して「敬」のある人だけに口伝で継承されてきた経緯があります。

老子仙人が功法について書物として残さなかった理由もそれゆえですが、20世紀に入り、劉百齢仙人が登場することで大きな変化が生まれました。

劉百齢仙人は、幼少時代に道家と出会い、全流派（龍門・金山 ・崑崙・青城・浮丘など）を修業。
弟子である著者（塩田憲一）は、師から各流派の仙修功法を学ぶかたわら、道徳経について理解を深め、2011年、活動拠点であるブラジルにて、老子道徳経の解説書である『老子と氣功』（日本語版・ポルトガル語版）を刊行しました。

今回刊行する『完全解読 老子と氣功〜 道徳経に秘められた古代道家とタオの叡智』は、この『老子と氣功』をわかりやすく再構成した新装版にあたります。

他の関連書にない特徴として、①「仙修功法」(氣功法)との関わり、②道徳経で使われている漢字（無象形文字）の解明という２つのポイントから、老子の思想哲学の集大成である「道徳経」全81章を〝完全解読”している点が挙げられます。

道徳経を学んだことがある人も、これから学ぼうと思っている人も、ぜひ手にとって、本書に託した著者のメッセージを感じとってください。氣功を実践している方も、功法の理解に同書を役立てていただけたら幸いです