二玄社の原色法帖、中務集
初版本です。

写真4に、箱の外の紙に少し折れが写ってあります。ほかはありません。
シミが折り目(外の折り目)に少しありますが、中(文字が書かれている方)にはありませんでした。

仮名の基本を学ぶのにこの中務集か、山家心中集がとてもいいと私は思っています。この２つは書風がとてもよく似ていて同じ書者のようです。
仮名を習う時、一般的には和漢朗詠集(伝藤原行成書)が初心者にいいと言われていますが、こちらの方が筆の入れ方(起筆)と、転折がはっきり見えるので、筆の動かし方がわかり、ほかの法帖より学んでいて、わかり難いということがあまりありません。
臨書する時はコピーをとって、それでまなび、この原色法帖は大事にしまっておきました。
スッキリしていて、流れが自然で、爽快な感じがあります。モーツァルトのバイオリンソナタを聴いていたら、この中務集が頭に浮かんできたくらいです。