昭和22年発行「大阪千一夜」藤澤桓夫　明星社です。
整理していた蔵より出て参りました。経年劣化とともに、汚れ、しみ、やけ、よれ、折れ、虫食い等、多々ございます。
写真をご覧の上、ご理解いただけましたら、よろしくお願い致します。

全211ページの中に、9話のお話しが入っています。
1話目「幸福の所在」拝見しました。「闇市がなくなった、、」と始まり、戦後2年にこの本が発行されている時代はそのままに、大阪を舞台としたロマンス、女性の人生の選択、映画の1シーンのような場面を思い浮かべながら、素敵なお話しでした。

【藤澤桓夫】
明治37年生まれ、大阪市出身。小説家。
大正11年に大阪高等学校入学。大正15年に東京帝国大学英文科に入学し、中学校同窓生の武田麟太郎と行動を共にし、同人雑誌「大学左派」に参加。
「ローザになれなかった女」や、「傷だらけの歌」がこの時代の代表作となり、新進作家としての地位を確立する。昭和8年に生まれ故郷の大阪に定住し、雑誌や新聞の連載小説をたくさん書いた。