原田光子著「クララ・シューマン、真実なる女性」（1941年、第一書房刊）を復刊したものです。

　章立ては以下のようになっています。
　第一章　幼女時代（一八一九年-一八二七年）
　第二章　初舞台（一八二七年-一八二八年）
　第三章　ロベルト・シューマンの登場
　第四章　翼ある人々（一八二八年-一八三一年）
　第五章　クララ、パリに行く（一八三一年-一八三二年）
　第六章　芽生え（一八三二年-一八三三年）
　第七章　霜降る日（一八三四年―一八三五年）
　第八章　春を待ちつつ（一八三五年-一八三七年）
　第九章　嵐
　第十章　クララ、ウィーンに行く（一八三七年-一八三八年）
　第十一章　恋文
　第十二章　ひとり旅（一八三八年-一八三九年）
　第十三章　戦いは終わりぬ（一八三九年-一八四〇年）
　第十四章　春、光と雨（一八四〇年-一八四四年）
　第十五章　ドレスデンに（一八四五年-一八四七年）
　第十六章　ドレスデンの革命（一八四七年-一八五〇年）
　第十七章　秋近し、ライン河畔に（一八五〇年-一八五三年）
　第十八章　ヨハネス・ブラームス（一八五三年-一八五四年）
　第十九章　斜陽
　第二十章　夕翳りつつ（一八五四年-一八五五年）
　第二十一章　終焉（一八五六年）
　第二十二章　放浪の年（一八五七年-一八六二年）
　第二十三章　バーデン　光の谷街十四号（一八六三年-一八七三年）
　第二十四章　ヨハネスをめぐりて
　第二十五章　悲哀限りなく（一八七三年-一八七八年）
　第二十六章　余光（一八七八年-一八八九年）

（原田光子について）
　この本の著者原田光子は、1909年（明治42年）に東京に生まれました。1923年の東洋英和女学校二年在学中にドイツに留学して、ハンブルグでハンス・ヘルマンの高弟デラカンプ嬢に師事し、ピアノを学びました。1925年に帰国して自由学園英文科に入学しました。
　1940年に処女作となる「愛国の音楽者　パデレフスキー自伝」出版します。
　そして翌年には「真実なる女性　クララ・シュウマン」を出版、42年3月には「大ピアニストは語る」を出版、同年9月に「天才ショパンの心」を出版しました。
　

ヤケなどあります。