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Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group



「Oktav」レーベルに吹き込まれた本作は、同レーベルのチャーリー・パーカーとともに、ジャズ廃盤市場で最も高価に取引されている“超絶貴重盤”。

ヨーロッパのデンマークのマイナーレーベルの作品というだけでなく、その後、ビッグ・アーティストになっていったニールス・ペデルセン、アレックス・リール、ベント・アクセンのリズム・セクションに加えて、ベント・ジャディグ、アラン・ボッチンスキー、パレ・ミッケルボルグらヨーロッパ・ジャズを支える俊英達が一同に会し、しかも、サヒブ・シハブという、アンダーレイテッドでありながら有能な作編曲家に迎えられた本作は、1960年代ヨーロッパ・ジャズが残した最も素晴らしい作品の一枚でもある。

1965年という、フリー・ジャズがヨーロッパ全土を吹き荒れる前夜、ここにはアメリカに生まれたジャズを消化した、ヨーロッパ最高の音楽空間が創出されていた。深く、重く、そして、心に響く音空間は一度聞いたら忘れられない。⑥のオープニングに記録されたインティメイトな雰囲気はこのレコーディングがいかに楽しく行なわれていたかを証明する。



かつて、ギル・エヴァンスが作り上げていた重厚な空間にも匹敵する厚い音の絨毯が轢きつめられている。なお、本ＣＤには、ヴォーカルをフィーチャーし、ＬＰ発売時には未収録だった未発表曲“マイ・リトル・フレンチ・ガール”が追加収録された。粋な男性ヴォーカルといった感じの息抜きにピッタリの“オマケ”





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