昭和末期、国鉄最後の5か月前の交通公社大型時刻表。



トピックスとしては新幹線に2階建て車両の個室が登場。1人用、2人用、3人用があり、鉄道輸送が無双だった頃を思い起こさせてくれます。



北海道ではローカル線の廃止が進み、胆振線、富内線、相生線などはバス転換路線として巻頭の黄色いページに代替バスの時刻表が載っています。



その他まだ廃止されていないローカル線として広尾線、士幌線、標津線、名寄本線、羽幌線、松前線などが現役で走っており、あと半年の間に全て廃止になってしまうとは思えないほどの路線の充実ぶりです。



九州にも網の目のようにローカル線が張り巡らされ、終着駅や途中駅同士から四方に伸びる路線バス。幹線、本線には寝台特急だけでなく、寝台急行、夜行客車鈍行、ムーンライトの前身となる夜行快速が走り、青函連絡船、宇高連絡船はバリバリ現役。



巻末のピンクページの列車編成表には、長大編成の客車急行や長距離昼行特急、食堂車を連結した列車も健在。



空路は、まだJASになる前のTDA東亜国内航空がYS-11を縦横無尽に飛ばし、JALは大空港のみ。全日空ではロッキードトライスターを始め、YS11による「えっ？こんな夢のような路線があったの？」と思うようなローカルtoローカルの路線にびっくり。



北海道ワイドなど周遊券の数々は懐かしの名称「トクトクきっぷ」として多数紹介。古き良き時代、スーツさんもあこがれる国鉄末期の旅へタイムスリップしてみませんか？



40年前のものです。背表紙、裏表紙、本文のところどころに経年シミありますが、使用感は少ないです。書き込みもざっと見た感じではありません。(あった場合はご容赦ください)



全体的に丁寧に扱われており、昭和60年代初期の物としては比較的良いコンディションかと思われます。



#ほかの時刻表はこちら

#ほかの鉄道書はこちら

#こだわりの旅行ガイド・地図はこちら

#ほかの「国鉄廃止線」はこちら