「レジ袋」の環境経済政策

ーヨーロッパや韓国、日本のレジ袋削減の試みー」



★この本を出版するにあたっては、自腹でヨーロッパ７ヶ国、及び韓国を回って、環境省役人、スーパーの環境担当、スーパー店長に、1日5万円の通訳料を支払って取材した結果と、査読者有りの廃棄物学会誌（現廃棄物資源循環学会誌）に掲載された大学院での研究成果を掲載して、日本のスーパーマーケットと環境省、地方自治体に、レジ袋を有料化するように提言した本です。

　

★結論としては、5円の有料化で7割、10円の有料化で9割の人が、レジ袋を辞退して買い物袋を持参するようになると証明した。これまでの、持参すればポイントがもらえる買い物袋持参運動では、せいぜいが3割の人が買い物袋を持参するだけと証明し、有料化を促した。

　この結果、容器包装リサイクル法により、2020年7月1日から、全国の小売業事業者を対象に有料化が義務付けられることになった。有料化が成功したのは、有料化の効果が、本書により、実際のデータに基づき、科学的に証明された結果と考える。有料化に反対する人に、有無を言わさぬ効果があったと言える。

　出版にかかった費用は、ヨーロッパ7ヶ国と韓国への取材旅行だけで、通訳も含めて３００万円かかっている。出版社には、友人・有志から集めた30万円を支払って出版していただいたが、出版社が倒産し、印税はいまだに支払ってもらっていない。



★今回出品した理由は、在庫として持っている5冊の本を販売して、少しでも出費した費用を回収するためです。

★学生さんには、研究の仕方、取材の仕方を学べるので、この本を読むよう勧めます。

★Ａ４：ページ数：256ｐ　定価は2400円+税ですが、3割引きで販売。



＜出版社の説明＞

本書では、日本人ひとり当たりのレジ袋使用量は一年間に約三五〇枚と試算しています。この大量のレジ袋が使用後はゴミとして排出されるわけですが、焼却処分するとダイオキシンが発生し、埋め立て処分してもいつまでも腐らず残り続けるばかりか、軽いために飛散しやすく、海や河川を汚染するなどの問題を引き起こしています。

　そこでいま、このレジ袋の使用を規制するための取りくみが検討されています。この本はレジ袋を規制するための法制度、レジ袋有料化についての内外の成果を実態調査にもとづいて紹介・分析し、そのあり方を提言したものです。