サロメと踊るエクリチュール―文学におけるミメーシスの肖像

メルツァー，フランソワーズ【著】〈Ｍｅｌｔｚｅｒ，Ｆｒａｎｃｏｉｓｅ〉

富島 美子【訳】

ありな書房　1996

サイズ A5判／ページ数 310p／高さ 22cm



妖婦と無垢なる少女の二元性をあわせ持つサロメが、19世紀フランス文学においてどう扱われたかを論じる表題作をあわせ、5つのテーマの論考を収録。文学に登場する肖像画が文学に呑み込まれる様子を追求する。



エクリチュールとエクフラシスが織りなす「ミメーシス」という表象システムの中でファム・ファタル―「サロメ」が舞い踊る。「文学」という悦楽装置のめくるめく形姿。



目次

謝辞

イントロダクション

第１章　サロメと踊るエクリチュール

第２章　トロイロスの槍先

第３章　黄金の子牛、黄金のろば

第４章　スティル・ライフ

第５章　巧妙な手妻

　ハンドリング（手際）

　マニフェスト（声明）

　ラオコオンの疑惑

　手のうちの明かす―戯画、あるいは鏡と手を切ること

エコー（残響／谺）

原註

訳者あとがき

索引



肖像画がいかに「エクリチュールしてるか」についてなど示唆に富む指摘には感服でした。（レビューより）



カバーにスレが見られますが未読で中はとてもきれいです。



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