「まいまいつぶろ」　

定価: ￥１９８０円（税込み）

日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞、

本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、

直木賞候補。



「御庭番耳目抄」

定価: ￥１７６０円（税込み）



２冊セットで提供します。



江戸幕府第９代将軍・家重は、

８代将軍・徳川吉宗の長男として生れたが、

難産だったため、脳に障害を持ち、半身が麻痺、言葉も不明瞭、

膀胱に損傷があって、尿をもらし、

歩いた後に小便の跡が残ったため、

「まいまいつぶろ（かたつむり) 」と陰口をたたかれ、

民衆からは「小便将軍」と揶揄された。



異母弟の宗武が優秀だったため、

家重を廃嫡（嫡子の権利を廃すること）して

宗武に将軍を継がせようという動きがあり、

父・吉宗を悩ませた。

というのは、長子継承は家康の家訓であり、

能力を見て次男に家督を渡すことは

相続における長幼の順を乱すことになり、

徳川御三家などの親族や

家臣らによる後継者争いの火種になるからだった。



しかし、家重の不明瞭な言語を理解する人物が現れた。

幼名兵庫、後の大岡忠光で、

不明瞭な家重の言葉を理解したことから、

通訳として小姓に任じられる。



しかし、幕閣の中には不安視する者もいた。

もし家重が将軍になった場合、

忠光を通じてしか将軍の意志を確認できない。

ということは、側用人制度が復活してしまうのではないか、と。



このような状況を背景に、

家重と忠光の友情を描くのが「まいまいつぶろ」。

同じ題材を周囲の人物の視点を通じて

立体的に描くのが、続編の「御庭番耳目抄」。

２冊を通じて読むことにより、

より作品世界を深く知ることが出来る。



カバーをして１度読んだきりで、新品同様です。