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【沢山保羅とは】

沢山保羅（さわやま ぽうろ、嘉永5（1852） - 明治20年（1887年））は、日本のキリスト教牧師、教育者。「保羅」は使徒パウロに由来し、本名は馬之進。日本で按手礼を受けた最初の牧師であり、梅花女学校（現在の学校法人梅花学園）を設立した。1858年に憲章館に入学し、四書五経の漢学、書道、武術、礼式などを学ぶ。同輩が服部一三で、6年後輩が成瀬仁蔵である。1867年(慶応3年)まで憲章館で学ぶ。

アメリカに一時帰国していたH・H・レビッド宣教師がボーテル家を尋ねた時に沢山に出会う。レビッドは沢山に伝道者となり、日本伝道に献身するように熱心に勧めた。沢山は日本宣教を決意して、パッカード牧師に師事して、聖書研究に取り組むことになった。チャールズ・ホッジの『生命の道』がテキストに用いられた。特に、使徒パウロの世界に目が開かれた。使徒時代の精神とパウロ神学に傾倒した。1878年1月に梅花女学校の校舎に、九公会の代表18人と信徒200人が参加して集会が開かれ、日本基督伝道会社が設立された。沢山は新島襄、今村謙吉と共に初年度の委員に選出された。東京で行われた第一回全国基督教信徒大親睦会に出席し、押川方義、フルベッキらと共に近況報告をした。

1883年夏に短期間有馬で静養した。その時約10km離れた三田教会から伝道に招かれたので、8月3日から5日まで同教会の伝道礼拝に行った。その教会の沢茂吉が沢山のことばにより悔い改めたことから、三田教会にリバイバルが起きた。各地を説教して回り、京都の説教会では後のリバイバリスト堀貞一が聴衆にいた。1884年(明治17年)には、O・H・ギューリックの要請で、新潟に赴きP・A・パームが設立したパーム病院に入院しながら、新潟伝道に当たった。9月に大阪に帰ると病床についた。1886年に、沢山は自分の代わりに成瀬仁蔵を新潟に送っている。

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