地方の古い家に残されていた、昭和レトロの巾着和装袋で、それほど使われないまま、小物置き場においてあったと聞きました。

紺色の木綿布に、刺子細工で縦に8個、横に7個に枠を作り、小さな正方枠3つのなかに小さな輪4つを絞り、次の段には正方枠4つのなかに、8枚花弁と思われる花を絞り、こうして28の装飾を施しています。絞り細工を施した後で、布に白糸で刺子細工をしています。

袋の両側に同じ紋様が描かれ、また、袋内部は明るい青色の布で裏打ちされています。紐の端には木製玉が付けられています。

色合いから藍染の青布と思われ、また、洗濯しても色落ちはしません。丁寧でしっかりした細工と落ち着いた、紺と白の紋様が、特徴的な昭和レトロ感漂う巾着袋です。

サイズ　縦　約24㌢　幅　18㌢