《シャンディ教授》シリーズ全10冊揃い
　著者: シャーロット・マクラウド
　訳者（創元推理版）髙田恵子
　　　（扶桑社版）　片岡しのぶ

① にぎやかな眠り」　1993年創元推理文庫版12刷
　バラクラヴァ農場大学、クリスマス。シャンディ教授にとってうんざりするような季節が、まためぐってきた。
ふだんは静かな大学町も、このときばかりは華やかなイルミネーションに彩られ、物見高い観光客の大群に席巻されるのだ。
　今年こそひと泡吹かせてやろうーーそう考えた教授は、目には目をとばかりに、とてつもなく仰々しいイルミネーションを編み出して妨害の挙に出た。
　それが殺人への呼び水になろうとは夢にも思わずに・・❣️
　田舎の大学町を舞台に、ひと癖ありげな登場人物たちが活躍する注目のユーモア・ミステリ、抱腹絶倒の第一弾❣️

　探偵役のシャンディ自身は、中年の独身男、カブの新種開発が専門との奇妙な設定、出会う女性たちはというと素敵な中年婦人たちばかり。
　自然なおかしみある人間模様の交錯が快い笑いを生み出すという、これぞまさに楽しめるミステリかと❣️

　尚、著者はどういう嗜好性があるのかわかりませんが、
『シャーロット・マクラウド』名義で、《ピーター・シャンディ》もの、《セーラ・ケリング》もの、
『アリサ・クレイグ』名義での、《マドック・リース》もの、《ディダニー・ヘンビット》ものなどと、
著者の移り気な（おいおい勝手に決めつけるなよ⁉️）性格丸出しのミステリものが4遍もあるのです♪
　どれも甲乙つけがたしなのです♪
　なので読み比べしていただくのも一興かと♪

以降作品を列挙
2蹄鉄ころんだ1994年創元推理文庫版11版
3ヴァイキング、ヴァイキング2016年創元推理文庫新版初版
4猫が死体を連れてきた　1994年10版
5オオブタクサの呪い　1991年3版
6ウーザック沼の死体　1992年扶桑社ミステリー文庫第六刷 訳者:片岡しのぶ　
7風見大追跡1995年扶桑社ミステリ文庫第三刷
8フクロウが多すぎる　1992創元推理文庫版初版（如何同じ）
9水のなかの何か　1995年初版
10牛乳配達退場　1999年初版
　
「オオブタクサ」には経年劣化による焼けがありますが、その他の本は古書レベルとしての状態は概ね良好かと♪
　尚「ヴァイキング」のみ新版となります♪