各マットが12.5×5.5cmほど
1番背の高い人形が11cmくらい

5体セット



イスラム教の男性と思われる土人形です。

1日５回、5〜10分の礼拝をするそうで、その様子を模しています。
（5つの礼拝は、ファジュル、ズフル、アスル、マグリブ、そしてイシャーです。それぞれ、夜明け、正午、午後の中間、日の入り、そして夜に行われます。それらの時間は、日々通り道が変化する太陽によって定められているため、毎日同じではありません）

祈りの前に身を清める儀式があったり、途中の行程は少し省いているようです。礼拝中は肌を覆うものを身に付ける必要があるため、長衣を着用しています。（男性は臍から膝が隠れればよいらしいが）




とても細かくタイミングや祈りの言葉が決められているようですが、動作についてのみ左から…
⚫️耳と肩の横まで両手を上げ、「アッラーフアクバル（الله أَكْبَر）アッラーは最も偉大です」と言い
⚫️ 両手をヘソから胸くらいの位置に重ね
⚫️ ルクーウと呼ばれる体位をとります。
「アッラーフアクバル」と言い、腰を曲げます。できる限り背中と首が一直線になるようにして視線を地面に定め、地面に指、手のひら、膝を付けます。
⚫️ 上体を起こしたあと、ひれ伏します。
頭、両膝、両手を床に付けます。「スジュード」（平伏）の間は額と鼻が地面に触れるようにします。この体位はサジダとも呼ばれています。
⚫️ サジダから身体を起こし、膝を曲げて座ります。左足は、母指球からかかとまでを床に付けます。右足は、つま先だけが床に付いているようにします。伸ばした掌を両膝の上に乗せます。


各指の向き、頭の傾け方まで決まっていてびっくり！！(地域差・言語差など多少はありそうです。)
神社に行ったら指膝踵を揃えたくなるようなものですかね。
最後の少し横座りのような体勢は再現されていませんが、全体的に細かく作り込まれているように思います。

アラビアンナイトなど調べていた時に、アッラーとはどんな感じで崇められているのかも併せて資料を蒐集しました。エジプトの人々の生活を模した土人形に似ているので、その周辺のものかと思います。



種類···土人形
モチーフ···宗教・神話、人物・人形