※プロフィールをご一読下さい。

【作品詳細】
素材は桐生織物です。

表
美術名画織物（化繊）

裏
正絹織物

比較的丈夫で色褪せし難い為、美しい絵柄を末永くお楽しみ頂けます。織物（繊維）は摩擦や引っかけに繊細な素材です。御朱印帳袋等を使用して御朱印帳を保護して頂き、本作品をより美しい状態で保って頂く事をおすすめ致します。

本文
11山
片面23p
両面46p
※表紙の面を除く

和紙加工職人さん厳選・拘り奉書紙です。滲み難く乾きやすい、書き手に書きやすく墨滑りが良い、２枚貼り合わせの蛇腹奉書紙を使用。

仕上がりサイズmm
約122x185x18

※製造過程で発生するパルプ繊維や木くず、黒点（夾雑物）は、和紙製品の特性の一部です。夾雑物は無理に取り除くと、穴・傷・破れ・凹凸等の原因となりますのでご注意下さい。これら特性を和紙の特徴としてご理解下さい。

【織柄】
国宝犬山城の姿を桐生織物で精緻に表現する織物と、異なる質感と文様を絹織物を用いる作品です。

歴史的建造物の威容と伝統工芸の繊細な美を併せ持ち、文化財への敬意とともに、工芸美術としての価値を提示する作品となりましたら幸いです。

表
精密な織技術により犬山城が堂々たる姿で表現されています。犬山城は現存する日本最古の木造天守を有し、天文6年（1537年）の創建以来、戦国から近世へと至る歴史を刻んできました。織物により堅牢な石垣や白亜の城壁が繊維の緻密な光沢により再現されることで、建築物の構造美が装飾芸術へと昇華しています。色調は落ち着いた基調の中に城の威厳を強調する配色が施され、荘厳さと静謐さを同時に印象づけています。

裏
質感の良い正絹織物を使用し、表の建築的な荘厳さに対して柔らかな光沢と優美さを添えました。絹糸特有のしなやかさは、和の美意識における「静」の要素を象徴し、表面の力強い意匠と調和する役割を担います。文様や色合いは、日本の四季や水の流れ、自然観と共鳴する穏やかな印象を与えるものを選びました。作品全体に気品と格式を加える事により、武家文化と雅やかな宮廷文化とが織物の両面を通して対話するかのような趣を感じられる様に表現しました。

城郭が象徴する日本の武士的精神と、絹織物が示す優雅な美意識とが一体となり、持ち主様に深い文化的体験をもたらす作品となりましたら幸いです。