「背景の記憶」 吉本隆明
1994年 宝島社 刊
1,700円

年数が経っているものの、キズ・汚れ及び書き込み等はありません。帯付き

「共同幻想論」、「言語にとって美とはなにか」、「心的現象論」等の大著をものした著者の、背景にあった思いとは？

著者は「あとがき」で以下のようなことを記しています。

本書は編集者の小川哲夫さんが最大限の労力を払って集めた自分の身辺にまつわる文章で作られている。
それらを並べてみると、一種の自伝になっている、と。

5部構成の第Ⅰ章、「過去についての自注」から第Ⅴ章「老い」まで著者が住んだ街、日暮里、谷中、田端、御徒町、文京団子坂、本駒込で書かれた文章です。
思想の構築に格闘した著者の日々の思いをうかがうことが出来る著作です。

現在、宝島社版、平凡ライブラリー版ともに品切れ状態です。