尾崎 紅葉
日本児童文学館 1 鬼桃太郎
明治24年10月刊

『金色夜叉』などで知られる尾崎紅葉による唯一の幼年向け作品。名前の通りおとぎ話の桃太郎から着想を得ており、内容は桃太郎の物語の後日譚。勝手に島に入ってきて宝をぶんどっていった桃太郎に復讐すべしと息巻いている鬼ヶ島、そんな鬼ヶ島の川にもどんぶらこと桃が流れてきて、中からは青鬼が。桃を拾った鬼夫婦が苦桃太郎と名付け、桃太郎を退治しろとたきつけます。苦桃太郎は犬・猿・キジの代わりに毒龍、大狒、狼を供に雇い、いざ桃太郎退治へ……。

写真のように古書のためケースには焼けがありますが、本体の状態は良好です。



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