昨年にこちらのサイトで購入した糸魚川翡翠の海石
何でも姫川の河口付近の海岸で採取されたものとか…
全体に蜜柑の肌ざわりって言うか柚子肌に近い感触の白翡翠
一ヶ所アップルグリーンの上品なみどりが映えて、ふるいつきたくなるような、なかなかの別嬪さん
粒子も細かく緻密だから翡翠特有の重さを感じる。
丁寧に磨けばかなり完成度の高い逸品になるのは確か
それだけの潜在的な魅力を秘めて居る海石

私自身…海石については何度か見聞した事は有るけれども、じっくりと手にしたのは今回初めてゆえ、いささか扱いに苦慮して居る。

実はこの翡翠海石…蛤形で非常に形が整っているので当初はコレクションとして秘蔵する積もりだったのだけど…よく考えてみれば私はコレクターではないし、矢張りいじりたくなるんだよ笑
なんせ手癖が悪いもんでねぇ~
そこで石笛にすべく、取り敢えず最小限度の吊るし穴と吹き口穴と押さえ穴を穿ってみた。
全体の構成上、吹き口は斜めから穿つ斜孔形…
さて問題はこれからなんだよ。
丁寧に磨けば最高品質の石笛になるのは確か…これは間違いない。
だけど海石特有の風雅な味わいは完全に消滅するだろう。
完成度の高い逸品を目指すか…それとも本来の風雅な味わいを損ねることなく、ここで留めるか…
二者択一、二律背反のジレンマに思い悩んでいるのだよ。

追伸…さんざん悩んだ挙げ句に磨きをかける事にした。
ところどころに海やけの跡が残って居るけど、案外ソフトで柔和な感じの石笛に仕上がったよ。



サイズは45×28×18ミリ